BONNEVILLEさんを手にしたときは、この楽器でフランスの近代ものやフレンチバロックを吹きたいな〜と思っていたのですが…。先日のザッハトルテのライブ以来、アイリッシュに熱くなってしまって、昨年末から始めたアイリッシュのレパートリー作りにまた励んでいます。
以前にもご紹介したことがあると思いますが、アイリッシュフルートは、4〜8keyぐらいの古典フルートを使います。どうしてなんだろう??と気になったのでちょっと調べてみました。
18C末ごろ、アイルランドの紳士の間でフルートは人気の楽器だったそうですが、その後、銀のフルートが開発されると誰も木製のフルートには見向きもしなくなったとか。そして、その楽器が一般の人々の手にわたり、その楽器で伝統音楽の演奏を始めた、ということだそうです。
そうして考えると、アイルランド音楽の中でのフルートの歴史は、ハープなどに比べて浅いものなんですね〜。ちょっと意外でした。
そんな訳で、アイルランドの音楽をフルートで演奏するとき、どうしても木の音のイメージが強くて、金属的だと違和感を覚えます。
ところが!!
BONNNEVILLEさんだとその違和感がないのです…。
同じように、バロックや古典を演奏するときにも私は金属的な音だと違和感を持ってしまいます。特に学生時代に使っていたメーカーのフルートなどはそうで、その違和感のないものを探し続けたのがこの10年だった気がします。木管フルートを使ったり、古楽の世界に足を踏み入れてみたり…。
でも、それが、オールドフレンチ1本で全て解決するのです。
もちろん、これはあくまでも、私の中での感覚ですが…。
解決と言えば。
私はオーケストラの中でフルートはいかにあるべきか、ということにもずっと答えを見つけられずにいました。世界的なオーケストラの演奏を聴いても同じような違和感を覚えることが多くて、もちろん、世界のトッププレイヤーの技術の高さなどは尊敬に値するのですが、その違和感が自分の中にある限り感動することができなかったのです。
そしてそれもフレンチで解決しました!!
違和感は感じても、はっきりとした自分の求める姿を見つけられずにいたので、私の理想はこういう響きだったんだ!!とわかったときには感動でした。
先日、ある楽器職人さんと、そんな違和感の話をしていたら、
「私たち、作り手にも責任があるのです」とおっしゃっていました。
その方の作る楽器は、そんな違和感のない素晴らしいものなのですが、フルートメーカーはたくさんあるのに、そういった楽器は稀です。
楽器に関して高い見識をお持ちの方とお話すると、「作りの問題だ」とおっしゃるのをよく耳にします。
私は金属的で直線的に響く楽器は吹いていて何だか「笛のロマン」を感じません(笑)
もしそれが、作りで解決されるなら、ぜひともそんな「ロマン」のある楽器を、今の日本からもたくさん作って欲しいです。好みもあると思うので、せめて選択肢のひとつとして存在してくれるといいな〜と思います。
最近のコメント